C bible編集部

インタビュー

『社内メディアのコンテンツ担当に抜擢された!』『副業でライティングをしたい!』などライターデビューする機会は、インターネットの進化と共に増える傾向にあります。

そんな新米ライターにとって、インタビューからの記事作成は、担当者としてのステータスを最も感じる仕事の一つではないでしょうか。

しかし、取材の対象者には会社に関係する方も多く、インタビューからのライティングは、その完成度を常に問われるものになりかねません。

インタビューをスムーズに行い、より良いライティングにつなげるためにはどうしたら良いでしょうか?

私はインタビュー歴10年のベテラン。200本以上のインタビュー経験から導き出した5つのコツをご紹介いたします。

コツ1・何事も準備から

ライティングの世界ばかりでなく、物事をより良い方向に導いていくには「準備80%・実行20%」というように、準備が欠かせません。

全体のスケジュール感に基づく段取りも必要ですが、準備の中で最も見落とされがちなのが、ライティングの目的です。

私も仕事を受けたら真っ先にライティングメモへ「何の為のインタビューなのか」その目的を記載するようにしています。

「トップの人となりを紹介する記事」なのか「製品をより良く紹介するためのインタビュー」なのか。ライター自身の目的がブレてしまうと、対象者も何を話せばいいのか戸惑ってしまいますのでこの部分は毎回確実に頭の中に入れるようにしていきましょう。

目的を頭の中に入れたら、目的をよりうまく引き出せるような質問を準備していきます。

質問の数は多いほど良いので、ホームページや事前資料などを確認する時に、疑問に感じることを書き出してみて、その中から選考してみると聞き漏れ・確認漏れが防げます。

また、スケジュールに余裕がある場合は、インタビュー対象者を推薦してくれた・紹介してくれた方に事前インタビュー(電話でも可)を行うのも方法の1つです。

推薦者・紹介者と面識があると、インタビュー担当者も共通の話題などが出来て、対象者も話しやすくなります。(特に人物紹介・製品紹介の場合は製品利用者(自分自身でも可)の感想など)

コツ2・初めに対象の緊張を解す(ほぐす)

インタビューを受けた経験のある方々に話を聞いてみると、「インタビュアーとして“話しやすい”人」には、共通しているポイントがあることが分かります。

それは、“対象者を気遣う事の出来る方”です。挨拶を取ってみても「今日はよろしくお願いします。」くらいならば誰もが言いますが、「今日はお時間を取っていただきまして、ありがとうございます」という挨拶はなかなか言える方がいらっしゃいません。

会社の業務(あるいは依頼:仕事)の一環という考え方でなく、対象者の緊張を解すこと・気持ちよく話をしてもらう事(インタビューのホスト的存在としてゲストをもてなす感覚)を念頭に、対象者に接するようにしましょう。

勿論、その為にはインタビュー場所の遅刻は厳禁中の厳禁です。

特にインタビューの場所をカフェなどの公共機関にセッティングする場合、席の確保や話しやすい間取りを考慮して対象者を迎えると良いでしょう。

但し、インタビューを行いに対象者の自宅や会社に訪問する場合は、あまり早くついても相手に気を使わせますので、セッティング等の時間を考慮しながら、約束の時間の10分前程度を目安に行動しましょう。

良いライター

コツ3・聞いているリアクションを相手に伝えよう!

インタビューに関する準備も万端!相手を気遣う振る舞いも完璧!でも、インタビュー対象者の話が“はずまなかったり”、対象者のノリがイマイチと感じた場合は、あなたの「話を聞いている」というリアクションが影響している(相手に伝わっていない)可能性があります。

人は人のリアクションを見て、相手の気持ちを察知する動物です。インタビュアーを見て「あっ、自分の話は面白くないのかな?」「反応が薄いな。」と感じてしまえば、たちどころにトーンダウンしてしまいますし、話も発展していきません。

ただ、リアクションと言ってもリアクション芸人の様にオーバーなリアクションだと、相手の感情を傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。

ここでいう“聞くリアクション”のポイントは“頷き(うなずき)”です。

頷くという行為は、対象者に承認されているという気持ちを抱かせます。その気持ちを感じると、対象者はそれに答えようと更に積極的に自己開示をするようになるのです。

頷きは、話を促すだけの緩やかな頷きばかりでなく、対象者の話に同意する時の頷き、驚きの頷き、など対象者の話に応じてバリエーション豊かに用いて、話を聞く姿勢を相手に示しましょう。

また、新米インタビュアーはメモに夢中になって、対象者の顔を見なくなる傾向があります。

ボイスレコーダー等を活用し、メモはキーワードのみにとどめて極力対象者を見るようにして話を聞く姿勢が重要になります。

対象者の話の合間に示された資料などを忘れないようにその都度、持参したカメラやスマホで撮影する方も多いようですが、話の合間毎に撮影する時間をとってしまうと相手からしてみれば「話の腰を折られた」「せっかくいいところなのに(乗ってきたところなのに)」という思いを抱いて、話し辛いと感じてしまう場合があります。

ケースバイケースですが、対象者が一息入れたい時などに「お疲れになったでしょう。ちょっと休憩していただいて、その間に今までの資料を撮影させてもらっても良いですか?」などとお伺いし、対象者の休憩中にまとめて資料撮影するのも方法の一つです。

コツ4・カタカナ語やぼかし言葉には要注意

対象者は、インタビュー取材を受ける経験には関係なく、“カタカナ語”や“ぼやかし言葉”を多く用いてしまうのが最近の傾向です。

カタカナ語は、聞く人にスマートな感じを与えて知的に見える。ニアンスから意味が何となく伝わってしまう(核心を外す要因)という特性を持っています。

インタビュー中には、そのまま聞き流して読み手のニアンス感覚に任せてもよいものもありますが、核心部分では少し掘り下げて確認していくと、記事が具体的になるので実践してみてください。

例えば製品開発の苦労話をインタビューして記事にまとめる時、「製品のクオリティを上げるために連日連夜部下とディスカッションを重ねた」というような返答が対象者から帰ってきたとしましょう。

そんな時は「製品のどの部分のクオリティにこだわったのか」「ディスカッションとは、どの様な・どれ位の時間ですか」と、質問して話を深めていくのです。

一方、ぼやかし言葉は別名あいまい語とも言われ、「この度の新製品をお勧めしたいかと思います。」「一応、製品改良のディスカッションをしました。」などなど自分の意志を和らげるような言葉です。
この様な場合は言い切る言葉「この製品をお勧めします。」「製品改良のディスカッションをした。」に直してみると、対象者の想いが読み手に伝わりますので認識しておきましょう。

良いライター

コツ5・エピソードが弱いと感じた時の対処法

事前準備の段階である程度、ライティングの「膨らましどころ(重要部分)」を考えていても、いざ話を聞いてみるとエピソードの内容が弱く、話が膨らまないというケースがあります。

例えば、ある方の人となりを紹介しようとした場合、対象者が「時間を守ること」をビジネスの信条にしていてそのエピソードを、「人を訪ねる時は約束した時間の10分前には約束の場所に到着する。」と話した場合、ちょっと普通過ぎて物足りない感じがします。

そんな時は、同様のエピソードを3つ重ねて時間を守ることを強調してみるのも方法の1つです。
例えばAさんは、「人を訪ねる時は約束した時間の10分前」「資料は事前打ち合わせを行い提出期限の3日前には完成させる」「入社から30年、1度も遅刻がない」など、時間を守ることを信条にしているとすれば、時間を守るという話に厚みが出てきます。

エピソードが弱いと感じたら「同じようなこだわりのエピソードは他にありませんか?」とリクエストしてみるのも良いかもしれません。

まとめ

インタビューは、何より対象者の自己開示が命になります。

対象者が饒舌に話してくれると、ライティングの目的以外の面白い話が聞けて、ライティング記事に厚みが出てきます。

特に「コツ3・聞いているリアクションを相手に伝える」はインタビュー以外のコミュニケーションにも活用できるものです。是非、試してみてくださいね。

ちなみに株式会社テックブックでは、絶賛インタビュアーを募集中です。企業に訪問して話を聞いたり、オフィス訪問をしたりした内容をコンテンツにするお仕事があるので、興味がある方はぜひお問い合わせくださいませ。募集要項など、詳細をお伝えいたします。